土地の値段ってどうやって決まるの?

 日本一高いと言われている銀座の土地って1坪(約3.3㎡)あたり、1億円とか2億円って言われています。すごい金額ですね、、、

 一方で、一坪あたり100万の土地もあれば、10万円それ以下の土地もたくさんあります。

 ただの地面なのに、どうしてこんなにも差があるんでしょうか?

 土地の値段って、どうやって決まるんでしょうか

 それぞれの場所によって、ここならだいたいこれくらいという相場というものがあって、それと、結局は、その値段で売りたい人と買いたい人がいるからなんですが、では、その相場ってどうやってできているんでしょうか?

 それは、その土地がどれくらいのお金を生み出すことができる土地なのか、で決まります。

 たくさんのお金を生み出すことができる土地であれば、高い値段がつきますし、そうでなければ、それなりの値段ということになります。(なお、ここでは、繁華街など人がビジネスをする商業地の話とし、お金を生み出さないような住宅地は、住環境が値段を決める大きな要素になるのでここでは一旦おいておきます。)

 そして、お金を生み出すことができる土地というのは、つまりは、そこになるべく大きく高い建物が建てられて、そのたくさんのスペースを、しかも、なるべく高い家賃で貸せてたくさんのお金が入る建物が建てられる土地ということになります。

 そしたら、とにかく、できる限り目いっぱい高い建物を建てればいいじゃんかというとそうもいきません。

 というのも、場所ごとに最大どれくらいの大きさ高さの建物まで建ててよいか、ルールが決められているからです。

 この場所は3階までしか建てられないとか、10階まで建てられるといったことです。

 ちなみに、これを「容積率」といいます。

 普通は、この「容積率」が高い場所の方が土地の値段は高くなる傾向になります。

 土地の大きさが同じで、3階建の建物しか建てられないのと10階の建物が建てられる土地では、当然10階建の建物が建てられる土地の方が値段は高くなりますよね。

 今度は、大きさが同じ建物でも、その建物のスペースをより高い家賃で貸せる場所にある土地の方が値段は高くなります

 当然ですよね。

 借りたい人がたくさんいる人気がある場所の家賃は、当然高く、そうでないところは安いということになります。

 一般的には、地方よりも都心の方が人が多く、また、お金持ちの数も多いので、こういう人たちがたくさん集まってたくさんお金を落とす都心の繁華街の建物は、高い家賃を払ってもこういう人たちを相手に商売をしたい人がいるので、そこの土地は高くなります。

 まさに、銀座なんかは、日本中はもちろん世界中からもたくさん人が集まって、たくさんのお金を使う場所ですね。

 このように、基本的には、その土地が生み出すことができるお金の量が土地の値段を決めますが、ただ、これ以外にもう一つ、あります。

 それは、その土地の「希少性」です。

 土地の面積には限りがありますよね、地面は新しくつくれません。

 また、そこにある土地もお金さえ出せば必ず買えるものでもありません。
その土地の持ち主に売る気がなければ、いくらお金を払っても買うことはできませんから。

 だから、滅多に売りに出ないような場所で、しかも、誰もが知っている有名でブランド力がある場所やそこを持っているだけでステイタスがつくような場所は、いくら高くても欲しい人がいるので、こういった「希少性」の高い場所は、生み出すお金の量に加え、値段が跳ね上がったりします。

 こうして、銀座は、日本一高い値段がつく土地になっているんですね。

こども不動産トップページに戻る