後悔しない家選びのために必要なチェック その2-①
前回、家を買う場合、まずは、何より持主チェックが大事という話をしました。
では、実際に、持主の何を調べればいいでしょうか。
持主が、個人の場合は、とりあえず、次のことを確認しましょう。
1、属性(職業、年齢、家族構成など)
2、家を売る理由
1、属性(職業、年齢、家族構成など)
持主の職業はなにか、経営者か、サラリーマンか、何をやっている会社で、その人はその会社でどんな役割なのか。
もし、定年などで現在は仕事をしていなければ、どんな仕事をしていたのか。
(ちなみに、経営者であれば、その会社のことも詳しく調べてみるのがいいです。なお、会社の調べ方は、次回お話します。)
その人の履歴書がわかるくらいと言ったら大袈裟ですが、これまでに歩んできた社会的なポジションについて、関心をもってできる限り情報を集めてみることが大切です。
なぜなら、ちゃんとした社会的生活を歩んできた人の持っている不動産というのは、やっぱりちゃんとしているものだからです。
逆もまた真なりです。
2、家を売る理由
これも意外と大事です。
持主は、もちろん売る必要があるから売るのですが、それが、前向きな売却なのか、後ろ向きの売却なのか、ぜひ気にしてください。
例えば、気に入った新築が見つかったのでそこに引っ越したいとか、子供も独立して広い家が必要ないので、今の生活に合った便利な駅近の場所に引っ越したいなど、前向きな理由なのか、反対に、仕事をクビになって住宅ローンが払えず長く滞っていて、もう売らざるをえないとか、何らかの形で金銭的に困っていて本当は売りたくないのに売らされるような後ろ向きの売却なのか。
なぜかと言うと、前向きな売却の場合は、金銭的にも精神的にも余裕がある状態が多く、住んでいる家も大事に使われてきて、これまで家の手入れもしっかりされている確率が高い、つまり、建物に問題がない可能性が高いです。
逆の場合、そもそも家の手入れにお金をかける資力もなく、また、精神的にもそういうところに気がつく余裕もなくなっていて、同じような家でも老朽化がどんどん進んでしまっていることがあります。
売却理由も、その不動産のメンテナンス状態を知る大きなヒントになるんです。
以上のことは比較的簡単にわかることなので、ぜひ確認してみてください。
仲介業者がいる場合は、その仲介業者にどんどんリクエストしてかまいません。
そのための仲介ですから。
それと、今時、YouTube、Facebook、インスタ、Twitterなどなど、SNSを活用して情報発信をしている個人も多いので、検索してみたら、趣味や嗜好やら、何か参考になる情報が見つかるかもしれません。
ただし、最後は、何より直接会って話をして、その印象が判断の大切な材料になります。
変な人は、やっぱ、家もどこか変なことが多いんです、実際に。
持主のことを調べることで、ダメな不動産を買う確率がぐっと減る、ということをぜひ覚えておいてください。