家を売る時、売買交渉 その1
さあ、媒介契約を結んだら、大きな山は、越えました。
後は、いよいよ買い手があらわれるのを待ちます。
ただ、のんびり何にも考えずに買い手を待っているのはダメです。
ここでの心構えは、必ず、買い手から交渉が入る、ということです。
売買金額についてはもちろんのこと、その他の条件についてもです。
その他の条件というのは、例えば、売買金額はいいけれど、ここを修理してほしいとか。
ただ、修理するには結局のところお金がかかる話なので、最終的には、そういった条件も含めて、すべては、お金の話ということになりますが。
で、買い手から交渉が来た時の準備としては、金額とその他の条件は、必ず、「セット」で考える、ということです。
〝売買金額と諸条件は、セット“
コレ、家をできる限り高く売るためには、しっかり覚えておいてください。
もちろん、何も交渉がなく希望とおり買ってもらえれば、それはそれでラッキーなことですが。
では、セットで考えるとはどういうことか。
例えば、買い手から、売買金額を少しまけてほしいと交渉が入ります。
売り手であるあなたは、まあそもそも元々少し高い金額で出していたから、少しくらいは想定内なのでいいかなと考え、減額についてOKします。
これやっちゃダメ××です。
でも、こういうケースはほんとよくあるんですよね。
あなたが本当に納得すれば、別にいいんですが、減額の話だけで終わってしまうと、次にこういうことが起こります。
もう一度、家をよく見たら、壊れている設備があったので修理してください、とか、この荷物はいらないので、引き渡しまでに売り手さんの方で処分しておいてください、とか、お隣との土地の境界がはっきりしないところがあるので、解決しておいてください、とか、、、
あなたとしては、せっかく売買金額を減額してあげて、ようやく契約が進みそうだなと期待していたら、あなたが考えていなかった注文が買い手から来たりします。
こんな条件が来るとわかっていたら、売買金額は負けなかったのに、、、と思っても、時すでに遅し、です。
もちろん、やっぱり減額は取り消しにしたい、という交渉は可能です。
ただし、交渉として、一度、譲って下げた金額は、なかなか上げづらいものです。
ひとつひとつずるずると買い手の言うことを聞いているうちに、自分の持ち出すお金がどんどん増えてしまい、買い手の要望に応えるためにあなたが出したお金を差し引くと、実際に、あなたが受け取るお金は、いつの間にか、元々あなたが考えていた最低金額、つまり、これ以上下げたくない金額、を下回っていた、なんてことになりかねません。
仲介業者だって、味方ではありませんので、あなたが多少譲れる余裕がありそうだとの懐事情がわかったら、売買契約を早く成立させるために、買い手ではなく、あなたを必死に説得しようとします。
だから、お金の話をする場合には、その他の条件もセットで、つまり、一緒にまとめて一度に決めなければなりません。
つまりは、例えばこうすること。
買い手から減額の交渉が入ったら、単純に先に金額を負けてしまうのではなく、「その金額でいいですよ、ただし、金額以外のその他の条件は、もう何もないということであれば」といった具合です。
または、「金額の条件は仕方なくのみますが、その代わり、〇〇の修理や土地の測量はやらないことであればいいです」とか。
逆に、時には、「こうこうこういう条件なら、〇〇円ならいいですよ」とか。
先に金額だけの交渉をしてしまうと、えてして、後で別の条件について言われちゃいます、
それは、結局、更に、金額をまけることになりかねません。
それに、金額をあっさりまけてしまうと、はじめは高めに出していて、そもそも安くするつもりだったんだ、と買い手に暴露するようなものです。
最後にもう一度、売買金額の交渉をする時には、売買金額と諸条件はセット、です。