不動産取引は、「契約書」がすべて
不動産を買う時、契約をしますね。
最後、契約を結んで、お金を払って、家の引き渡しを受けます。
そして、晴れて、マイホームが手に入ります。
で、この最後の契約、ココ、一番大事です、試験に出ます(笑)。
家を買うまでにはいろいろ考えたり、準備したりすることもたくさんあって長い道のりなので、最後の契約の場面になると、ついほっとして気がゆるんじゃったりする人がいます。
でも、絶対ダメです!!
最後の契約次第で、それまでの努力が全て無駄になっちゃうことだってあるからです。
家を買うということは、人生一の大きな買い物です。
もしもトラブルになった場合、争うお金も高額になります。
売主と買主はどちらも大きな損をする可能性があるので、お互い「ま、いっか」で済ませることができません。
そして、そんなトラブルの時、大きな判断の材料になるのが、契約書には何と書いてあるか、です。
契約書は、何かあった場合、トラブルが起こった場合、どちらがどれくらいの責任を持つのか、どっちがいくらお金を出すのか、ボタンの掛け違いがないよう、予め話し合いをつめていき文書にしたものです。
なので、自分が言いたいことはしっかり契約書に盛り込んでもらい、逆に、自分が知らない不利な内容が書かれていないかしっかり確認しなければなりません。
もちろん契約書に書いてないことは、話し合いとなりますが、聞いていたことと違ってたとか、自分にとって不利なことでも、契約書に書いてあれば、それがお互いの約束と判断され、逆に、自分に有利になるよう言ってあったことでも、契約書にちゃんと書かれていなければ、認めてもらえません。
つまり、契約書に書いてあることが全てなんです。
契約書に書いてあるけど、読んでなかった、知らなかったとか、逆に、契約書には書いてないけど、本当はこうだった、なんて言ってもムダです。
だって、その契約書には、自分が書いた名前とハンコがちゃんと押してあるからです。
契約書に書いてある自分の名前とハンコは、「私は、この契約をよく読んで理解し、その通りであると納得したうで、名前を書いてハンコを押しました」という証だからです。
なので、契約書は、必ず、「事前」に「スミからスミまで全部」読んで、内容を「理解」して、「納得」しなければなりません。
わからないことは、わかるまで聞けばいいんです。
その後でなければ、名前を書いて、ハンコを押してはいけません。
それぐらい契約書は、怖いんです。
でも、しっかり読んで理解し納得すれば、自分の権利を守ってくれる心強い味方になってくれます。
よくあるのは、仲介業者に頼っちゃうことです。
もっというと丸投げ。
「契約書、難しくてよく読んでないけど、大丈夫ですよね?」みたいに。
でも、コレ、絶対ダメです!
なぜなら、仲介業者はあなたの味方ではありません。
仲介業者は、あなたから仲介手数料をもらうために、売買契約を成立させることを目的としている人です。
味方に見えるのは、契約を成立させるというあなたと同じのゴールがあるからです。
だって、もし、契約が成立しないで壊れたら、タダ働きになってしまいますから。
仲介業者としては、できるだけ波風立てずにさっさと契約を成立させたいのが本音です。
つまり、「契約書にいち早く名前を書かせて、ハンコを押してもらうこと」が仲介業者の最も優先されることになります。
そうすると、どうしても、厳しい条件はくどくど説明せず、オブラートにやさしく包んで済ませようとしちゃうものなんです。
実際のやり口としては、売買契約当日までわざと契約書を見せないて、契約当日あわただしい中、サラッと説明されて、質問する時間も余裕もないまま、署名、押印を促されるパターンです。
これが現実です。
そんな人に、自分にとって不利なことになってないか、契約書をよく見てほしいといったってムダですね。
で、よく中身も見ないで、名前とハンコを押したら最後、売買契約は成立し、仲介業者はあなたから仲介手数料を受け取り、目的達成です、めでたし、めでたし、パチパチパチ。
その後に起こるトラブルについては、一気に冷たくなります。
だって、そこにはもうあなたと同じゴールはないからです。
まして、その仲介業者は、相手側の仲介もしている可能性もあります。
それなのに自分だけの味方になるはずはないですね。
一言、アドバイスがあるとしたら、「契約書に書いてある通り」だと思います。
怖いですね、、、
だから、仲介業者に任せては絶対ダメなんです。
自分を守れるのは、自分です。
自分の資産を守れるのは、自分だけです。
たいへんですが、最後のふんばり、契約書だけは決しておろそかにしないでください。
最後、もう一度、契約書は、人に任せず、まして仲介業者に任せず、必ず、「自分」で、「事前」に、「全部」スミからスミまで、ちゃんと読んで「理解」し、「納得」しなければいけません。
それまでは、名前を書いて、ハンコを押してはいけません。
後々、もしも、トラブルになったら「契約書に書いてある内容」で判断されるから。
自分を守るのも、自分の敵になるのも「契約書」です。
不動産取引は、「契約書」がすべて、です。